そういう、やつなんだ。意図しているのかいないのかはさておいて、君の言い回しが僕に、僕の言い回しが君に、似てきている気がする。『ミラーリング』って現象があるらしいけど、どうなんだろう。贈る言葉すべてを大切に受け取ってくれる君のことだから、受け取って、飲み込んで、君の言葉にして、同じだけの君の想いを持って返してくれているのだろうかと。そんな風に思いそうになる。君の無意識でも、僕の思い込みでも、そんな君の言葉にひどく安堵を覚えて、怖がることなんて何もないんだと錯覚しそうになる。……錯覚に過ぎないことは重々承知しているから。この幸せを、君を、大事にしたい。
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日記の書き方はなんとなくあわせてくれてると思ってる。僕の恋人さんは気遣いの塊過ぎて疲れないか心配になる。そんな彼に我儘を言って欲しい甘えて欲しい甘やかしたいと我儘を言って困らせているのは主に僕。
『あんたの我儘は?』
思い浮かばないくらい、満たされてるよ、僕は。
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──のに、一緒に居ると、もっとと欲しがる我儘な自分を自覚するから、どうしようもない。自分でも呆れるくらいに欲しがりだ。
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