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494.犬に関する覚書。
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8 :
へ_し_切_長_谷_部
09/10(木) 20:54
…………この時代の求婚は、指輪、を、用意すべき…らしい。指輪。……邪魔だろう。戦をする上で、あまり不要な装飾品の類は身に付けん方がいい。つまり、却下。
ではどうするべきか。指輪の代わりとなるものを用意するべき、…なのか?分からん…というか、何故指輪を渡す必要があるんだ。おまけに何故二種類もあるんだ。分からん。何を考えているんだ人間は。まず、あれ曰く事実婚とやらに、指輪は必要なのか。必要ならばどの指輪だ。頭が混乱してきた。待て、そもそも指輪は却下したんだ。そして本来の目的からずれている。なんという体たらくだ。主、俺はどうすれば…。
空を仰いでぐるぐると巡る思考に身を任せていると、心配を音にしたらこんな音になるのだろうと思うほど心配そうな声で五_虎_退に声を掛けられた。曰く、今にも首を吊りそうな顔をしていた、との事。なんだそれは…。眉を寄せると怯えて泣き出し、駆け付けた乱に怒られた。…俺は何もしていないんだが…。
先手を打ってやろうか、俺の可愛い犬。
お前が秘めている、言の葉の落ちる先を知っている。これで分かるだろう。分からん?これをお前に宛てている時点で分かる筈だ。…はっ、意地が悪いと言うか?そんなの、とうの昔に知っていただろうが。それでもいいと袖を掴んでいるのはお前だ。
ああ、勘違いするな。この帳面に記した言葉は全て、本音のみ。墨を含ませた筆は、建前を語る理由を持たんからな。
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