日記一覧
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532.しれば迷いしなければ迷わぬ恋の道
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和_泉_守_兼_定
09/15(火) 21:48
三日目。
三回目の筆を取る。今日あったことを色々書き留めようと思ってはいたが、アイツも忙しかったのかあまり話が出来なかったように思う。それでも、些細な一言。それも、「おはよう」やら「お疲れ」やら、「おかえり」とアイツと言葉を交わせる事に嬉しさを覚える。
ただ、同じ空間に居る互いの姿を絵姿としてから返事が来ているんじゃないかと確認する度、頬が緩んじまって仕方ない。それくらいに愛おしいってのは、日々募るばかりだ。ただ、今日は少しお互いどちらが女に惚れられるのかって話題に、要らねぇ事を言っちまった。
これは言わないでおいた方が良かったはずだ。じゃなきゃ、アイツと恋仲になったのに、失礼じゃねぇか…。俺は馬鹿か。気にすんなって言ったところで、発しちまった言葉は取り返せない。考えすぎだろうか…。
柄でもねぇって思いながらも、気が気じゃねぇ俺がいる。どうしたもんか…。
今日はもうアイツには会えねぇんだろうか。せめて就寝の挨拶くらいはって思ったんだが…アイツも多忙なんだろう。せめてちゃんと休む時間を取って欲しいと思う。
解けちまったって言えず仕舞いだ。一人で結べる練習でもしておこうか。
こうして見返してみると、とんでもねぇ女々しい日記になっちまったもんだ。ここで頭でも冷やすか。
筆を置く。
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