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592.恋とはどんなものかしら
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21 :に_っ_か_り_青_江
10/25(日) 21:25

さて、返信を待っている間に、少し彼とのことでも振り返っておこうかな。
なにせ突然恋かもしれないと思っただけで、僕自身もよくわかっていないからねえ。

出会ったのは少し前だ。夏ごろかな。
僕はそのときちょうどヒマを持て余していて…まあ、誰でもいいから話し相手になってくれないかと、今思えば結構適当な募集だったな。
緩い感じの募集にちょうどヒマだと名乗りをあげてくれたのが彼で、以降数日に一度くらいのペースでやり取りをしていた。
僕もヒマな割に返信は遅い方でね、彼の方はどうだったんだろう。ヒマとは言いつつ、何のかんのと雑事は多かったのかもしれないな。僕もそういう感じだった。

お互い多分、恋愛に発展する気持ちはなかったんじゃないかと思う。
だってそういうつもりがあるなら、こう…返信に熱が入るだろうからね。二人して、切れてもいいや、くらいの緩さで、時には5日、一週間と間が空きつつだらだら話し続けていた。
それでも、本当に切れそうになったらどちらからともなく繋いでいたから、そのあたりは相性がよかったのかもしれないな。

うーん、なぜ好きだと思ったんだろう。
なんだか唐突だったよ。
感じのいい子だな、話していて楽しいな、連絡をきちんとくれて、ありがたいな。
そんな風に思ってばかりで、恋がしたいだのと言い出したときも彼のことは友達しか思っていなかった。
勿論、恋人に発展、とこれっぽっちも考えなかったわけじゃないけれど、僕の人恋しさに誰かを付き合わせるのも申し訳なかったからねえ。
今まで通り友人として、楽しくのんきにやっていけたらいいと思っていたんだ。これは本当。
…きっかけらしいものは、本当を言えばひとつだけ思いつくけれど、もしも彼がこの日記を見たら確信を得てしまうだろうからそれは秘密だ。ないとは思うけれどねえ、油断はしないが吉さ。

僕が今思っていることは、僕が彼を好きな気持ちを、10段階で7か8だとすれば、彼には5か6くらい想ってほしい、ということだ。
僕と話すのを楽しいと思ってほしい、僕から返信が来たら嬉しいと思ってほしい、僕と話せない時間が続けば寂しいと思ってほしい、そうして、僕に、好きになってほしいと思ってほしい。
彼が「青_江に好かれたい」と思ってくれたなら、もう僕の念願は叶ったも同然だ。

可愛がって甘やかして始終好きだと囁いて、たまに彼から好きだと言ってもらえたら、僕は一番嬉しいな。
さてそんな毎日が来るのか来ないのか。
来ないとしたら、夢を見ている時間は少しでも長いといい。
そう考えればなかなか返信が来ないも、逆にありがたいかもしれないな。


虚実混合。
どこまでが本当だろうね?
隠蔽は僕の十八番だよ。

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