気が付くと、光_忠が帳面に落書きを残していた。自分のものを使えば良いとも思うが、まあ、俺だけでは綴る事も直ぐに尽きるだろうから放っておく。
半ば押し付けられたとはいえ、一度手を付けたからにはやり通すべきだろう。余りこういったものは得意じゃないが、他の奴も自由に筆を執るなら幾らか気も楽だ。…言っておくが、これは慣れ合いじゃない。慣れ合うつもりはない。
寝間着を厚みのある冬用に取り替えた。そろそろ夜は冷える。伊_達の家に在った時は、酷く雪が降っていたような覚えがある。この本_丸にも、雪は降るんだろうか。