此処はどのように書き記していたのだったかな、うん。何か残しておきたいと思いつつも、何も変わらない日常ばかりでなあ。ただそれでも、そうであるということを文字にしておかなければ、いつか何もかもが過ぎ去ったあとに振り返った時にまるで虚しい時を過ごしていたかのように錯覚してしまうかもしれぬ。まさか。違うとも。確かに変わったことは何もない。何もない……何も、ない。のだが。それでも最高の日々の中、我らは歩んでいるのだ。いつかの俺に、届けよう。今宵もまた、愛しい刀と共に。