日記一覧
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70.滅紫の黎明
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12 :
へ/し/切/長/谷/部
05/31(日) 03:47
椿がその重たい頭をもたげ、青々とした芝の上へと落ちた。一つ、また一つと叩き付けられる様に落ちていくとその度に耳障りな音が響く。さあ、俺の前には今幾つ転がっている?
真紅の絨毯の様に辺りにその花弁を散らせば、俺の靴の爪先を汚した。見下ろすと悲痛な面持ちのまま、落ちたことにすら気付いていない様子の花と目が合ったが、 最早興味もない。靴裏で踏み潰す様に擦り付ければ最後、影も形もなくなった。
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