日記一覧
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70.滅紫の黎明
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25 :
大/倶/利/伽/羅
06/29(月) 00:54
>「暫く帰らない。」
思わず唇から零れた言葉に対するあんたの反応は、存外冷静なものだった。いつもならその蜂蜜を溢さんばかりに見開いては、どうしてだと問い詰めるのに。その一言だけを告げ、踵を返して障子に手を掛けてもあんたは動かなかった。まるで引き留めるつもりなど毛頭なかったかのように。
俺が居なくなったその部屋に、昨日は誰を連れ込んだ?今夜は誰をその甘い唇で唆して誘うんだ?
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