幾度目だろうか、眠れぬ夜に溢した溜め息はまた白んだ空に溶けた。去っていった夜を数えるには両の指では足りない。目蓋の閉じ方も、もう忘れてしまった。薄れて、掠れて、消えていく。気付かなければ良かったのだろうか、俺は