日記一覧
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86.美しく残酷にこの世界から去ね
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歌_仙_兼_定
06/19(金) 21:06
#閑話休題 三
#存在しない事項につき注意
雨が降る。
文がとどいた。別の本_丸の審_判_者からだ。別れの文だった。時間をおこう、といったのは僕だが耐えられなくなったらしい。
…僕が君と人の子たる女性との仲に気付かないとでも思っていたのだろうか。
#……またか。
別れたい時にはだれも悪役になりたくない。
彼もまた、僕をずっと愛していると冷えきった心臓でいいつづけていた。でも、無理なんだ。言訳の下りを僕はどこか冷めた心情でみる。愛している時は愛する理由を、別れたい時は別れる理由を吐く。嗚呼、人らしくていっそう愛しかった。
仕方ない。僕は歳をとらないが、彼は加齢する。
考える速度も待つ時間も圧倒的に僕のほうがながい。時間は、同じもの同士が幸せだ。……そうでなければ壊れてしまう。
>神に人がわかるわけ……!!!
錯乱した彼の声を反芻する。覚えている、悲痛な悲鳴を。
嗚呼、人はなんて短絡なんだろうと……三日月に言ったら笑われてしまった。
>人の命も気も瞬く間におわってしまう
>心も坂を掛け降りる鞠が如しだ。
>若きお前も今暫くすればわかるだろ。よきかな、よきかな。
#……二代目、起きてるか?
障子の間から十二代目の声がする。頭だけ見せると彼の笑顔が見えた。外の世界は音と同じく雨模様。
#酒、飲もうぜ。
#悪いがそんな気分では
#じゃあ俺だけ飲むからつきあってくれ。皆狐狩りにいっちまって暇なんだ。
#……。
ゆっくりと身を起こしてひどい顔をさらす。近い距離、不愉快だった。彼は比較的早く本_丸にきたが未だ苦手だ。雅さの欠けらも無い、衣服が被っているのも嫌だ。同じ銘というだけで身の毛がよだつようだった。手櫛で髪を整え、髪を結なおす。勝手に僕の前にお猪口を置き、手酌で飲みはじめた。気まずい。
#いや、ふられたふられた。
いきなり声をあげる
#結婚して子を生むからってよ。
#はやりの刀をなんだと思ってるんだろうな、人間ってのは。
#あーんなにとろとろした顔でねだった顔がいやらしくて仕方ねぇっ。
#…どぅせ俺らの種は人にはつかねぇよなぁ、二代目ぇ!!
顔の筋肉が引きつる。
神の精は実質人には合わず、子をなさないとは聞いていたが…言い方が酷い。一瞬でも彼に同情しかけた自分が恥ずかしかった。
#少しは言葉を慎んだらどうだ…!!
#はーぁ、種馬のがまだましな生活してるよなあ。本_丸は男_士しかいねーしよ。短_刀にゃあ手はだせねぇ!!
#人の話を……!!
そこまでいうと肩をつかまれる。驚いて十二代目の顔をみる。だめだ、これはすでに出来上がっている……僕がくる前に相当飲んだな。お猪口が畳に転がり、僕の視点が天井へ。……?
#二代目!!
酒臭い息をはきながら十二代目がさけんだ。彼は泣いている。……そうか、悲しかったのか。不器用な太_刀だと思ったが顔がおりてくるとさぶいぼがたった。
#アンタのむっちりとした体なら抱ける!!頼む、俺のためだと思って抱かせてくれ!!
#……だせ
#男は抱いたことねぇがなんとかなる。頼むから!!
悲壮が飛んで血管の切れる音がした。
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>あるじどのぉーっあるじどのぉーっ!!!
>歌_仙さんおちついてぇ!!!
#許さん、許さんぞ!!和_泉_守ぃ、貴様其処になおれ!斬り捨ててくれる!!!
#すまん悪かった酔いが醒めた!!許してくれ二代目ぇ!!!
>ちょ、和_泉_守。初_期_刀に何したの?!
>主ぃーっ
>はっはっはっ、若い刀はいいな。のぅ、今_剣や。
>はい、三日月。あめのひにげんきがいいですね!!しめっぽいよりはずっといいことです。
>ははっ、よきかなよきかなー
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