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89.モトカレはせべ
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93 :へ_し_切_長_谷_部
01/27(水) 17:56

日記のネタストックなどしない方、長谷部だ。

確かに、俺も11月に気まぐれに筆を取って以来ろくすっぽ帳面を開いてもおらず、5月から始めた日記の表紙には、少しだけほこりが被っていた。
俺と光_忠の間には数多くの思い出があるが、俺は別にその思い出の美しさに焦がれて、その面影を奴に求めているわけではない。もちろん、パッパラパーでもない。俺が奴の書きつけた内容を読み、開口一番「俺はパッパラパーではない!」と叫んだにも関わらず、奴は「パッパラパー!バッバラバーだね!長谷部くん!」となぜか小躍りしていた。いや、小躍りはしていなかったかもしれない。どうだっただろう。

#(僕は小躍りじゃなくて、パラ○パラッパーのタ_マ_ネ_ギ先生みたいに、格好良くTurn&Poseをキメてたよ!)


人と同じような感情と身体を得て向こう、俺は人の欲求というものについてよく考えていた。
光_忠にしても、俺がそばにいるだけでは満たされない欲求のはけ口を求めて、夜な夜な出歩いたり、数日帰らなかったり、時には無茶な戦い方をしたりする。つまり、俺たちの行動原理には、なにがしかの感情がつきものだ、ということだ。
欲求、などというと、すぐに「そうだね長谷部くん!僕の股間の大_太_刀も、すごく欲求不満だよ!長谷部くんに、慰めてほしい、な…?」などと上目遣いをしてきたりするが、俺が言いたいのはそういうシモいものだけではない。
食べたい。眠りたい。話したい。認められたい。褒められたい。管理されたい。憧れたい。満たされたい。
そういった全てのものごとは欲求だ。そして、その欲求が微かにでもあるからこそ、俺たちはものごとを決定できる。
俺が(クレバーで小粋で高貴でやんちゃで抜け目ないカッコイイ)主に付き従おうと思うのも、そこに理由がある。

何が言いたいのかと言うと、つまり、俺は今現在の俺自身の欲求によって、光_忠のそばにいる、ということだ。
もしかすると、過去の思い出はほんの少し影響しているかもしれない。しかし、俺にしてみれば昨日の出来事も、数百年前の過去と等価値だ。モノとして積み重ねる時間の流れは常に同じで、決して変わりはしない。そして、明日がやってくるのなら、できれば奴の隣で迎えたい。
ただその積み重ねでしかないのだろう。

ところで正直を言うと、俺の部屋の隣で毎晩喘いでいる女の相手は、もしや光_忠ではないかと少し思っていた。
つまり、光_忠を俺の部屋に呼べば喘ぎ声は止まるのでは!?
そう思っていた時期が俺にもありました、主。濡れ衣を着せたわけだが。バレていなかったようだ。

#(ここで書いたからバレたよ?!ひどいよ!!!!頼りにしてくれたんじゃなかったの?!僕のこと疑ってたんだ?!わーーーーっ!)

……濡れ衣も似合うぞ、光_忠。水も滴るなんとやらだろう。
今日は、「も_の_の_け_姫」でも流すとしよう。

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