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4.【暗躍】ダークサイド【恐怖】
 ┗887

887 :大ショッカー
03/12(火) 20:00:53 LtYb2CfX0

時空の狭間に浮かぶスーパークライス要塞。数多の世界を融合させる計画を進める大ショッカーの本拠地で会合が開かれていた。集まるのは大ショッカーの幹部であるジェネラルシャドウ、鋼鉄参謀、シャドームーン……そして大ショッカーの現首領の魔王ソウゴの面々だ。壇上に立つソウゴは自分に跪く3人を見下ろし語り掛ける

「ジェネラルシャドウ、鋼鉄参謀。ドクロ少佐が大ショッカーから出奔したそうだな」

 今の話題は先日、ドクロ少佐が大ショッカーを抜けて野に下った事についてだ。全員が大幹部であるデルザー軍団の中でも勇将として名高いドクロ少佐の離反は大ショッカー内部にも混乱を招いていた

 だが、ソウゴの声色や表情に怒りや焦りなどの感情などは浮かんでいない

 超然とした態度を崩さないソウゴを見やり、ジェネラルシャドウは内心戦慄していた

(魔王からしてみればドクロ少佐の離反など些事に過ぎんという事か。それは、我々デルザー軍団すらもこの若造からすればその辺の怪人……もしかすれば戦闘員と同等の脅威でしかないと言うことでは無いか……)

 若き魔王はシャドウの内心を見透かしたように笑みを浮かべる
 
「シャドウ。俺に何か言いたい事があるようだな」

 ソウゴの双眸で見下ろされながらも、シャドウは内心の不信を全く感じさせない毅然とした態度で口を開く

「此度のドクロ少佐の離反はデルザー軍団である私と鋼鉄参謀の責任。私共で決着を付けさせていただきたい」


 鋼鉄参謀もシャドウの言葉に同意を示す。デルザー軍団出身の2人の意思の固さを見て取ったソウゴは鷹揚に頷きシャドウの案を認めた

「昭和のやり方か。好きにしろ」

 次いでシャドームーンが顔を上げ報告を始める

「原初の仮面は未だに発見出来ておらず……」

「そうか……あれは俺達にとって切り札にも弱点にも成り得る重要な物だ。先に仮面ライダーや他の奴等に見つかるのは危険だ。全軍を上げて捜索しろ」

 シャドームーンの報告を途中で打ち切り、ソウゴは何処かへと消え去った

 


 

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