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┗1541.木漏れ日は刹那(保存)(18-27/46)

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27 :ゾム
2022/11/17(木) 16:54

全力で許せへん。ただのひとつも許せへん。

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26 :ゾム
2022/11/13(日) 14:39

なんやろ、慣れてしまったんやと思う。ぬるいあいつの話し方も、ハズレた返答の地点も、何もかも少しだけ狂っている俺たちの関係も。俺が望んだのはたったひとつ、世界で俺たちだけが存在するような階段の踊り場だった。やからこれでええんやないかな。もしもお前が、俺の夢を叶えてくれへんくても。あつい氷の下の、本当の色を見られたらそれでええかなって。今は思ってる。なあ、手、貸してや。ええもんあげるから、今日の夜はベッドに行かんで、その前にちょっとだけ、リビングにおってな。

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25 :ゾム
2022/10/20(木) 23:11

それきりじゃない空間を信じられへんのは、落ち目があるからやねん。ごめんな、俺、お前も選んでくれたとは信じられへんくて。

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24 :ゾム
2022/10/08(土) 21:10

お前の見たい俺以外を晒せばお前は嫌がるのをよく知っとる。この世界に、俺よりやさしい人間なんておらへんのやで。俺のかみさまに、今は触れへんで欲しかった。話も聞けない、優しくないお前のこと、一瞬忘れた俺が悪いんやけどさ。目隠しはちゃんと、両手に握ったままでおるから安心してええで。俺がお前を傷つける時は大抵意図的やってことも。

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23 :ゾム
2022/10/07(金) 18:19

夜中にキスしとくと、次の日の目覚めが良くなるらしい。なんの因果もないのに、実はそうなんやでって笑った顔があんまり俺に甘ったるいから、ストーリーテラーは俺だけや無かったんやろなと思う。

意図的にしたこと、お前は嫌いなんやろな。でも休みをずらしたり、あえて気を配ったりするんも愛やで。素直なもんだけがそうとは言えへん、おとなの俺もようみてや。俺は子供みたいやけど、ちゃんとおとななんやで。

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22 :ゾム
2022/09/27(火) 20:28

目隠しを外すのはまだ難しい。

向けられたナイフの恐ろしさを忘れられへんし、握ったままのアイスピックも手放せんままで、それが怖いってすんなり言えると思わんかったから、びっくりした。誰の「大丈夫」も信じられへん身体やけど、「俺とどうなってもお前はひとりで終わらんでええ」ってはっきり告げたお前の目だけは信じることにした。

駅から離れていく道中で、別に最終列車だけやなかったなあって。そう思わへん?途中下車が許されとるのに、俺はそれも忘れて、ひたむきだけが真実やと思い込んどったらしい。俺がどういう言葉を並べようと、お前は慎重に瞬きするだけやった。

「なんで?俺がどう言うても、お前は俺がそう思ってるように見えへん?」
「やってお前自身がお前のことまだ信じられてへんねんもん。お前に自信がないんやったら俺も持てへんよ、自信」


難しいねん。まだ捨てられへん意地や拘りが山ほどあって、それを前に顔を顰めた俺にお前は、ええよって笑った。ええよ、そんなもん全部片付けられへんし、そのたび俺に話してくれたら、ええよ。答えだけを求められ続けてきた。そう思っとった。お前が欲しがるのは俺自身で、答えでも過程でも言葉でもないのが、俺のかたまりきった奥底をゆっくり、溶かしてかき混ぜていく。なあ、俺、多分思っとるよりお前が好きやで。そう言うと、「思っとるよりってなんや失礼やな!」と、出会った頃よりずっと砕けた声が返ってきた。

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21 :ゾム
2022/09/21(水) 12:16

戻れへんそのままでもいいと思う。結局、おれは何者にもなれへんまま、秤と辞書を抱えていくんやろ。
目隠しを外しても、目は見えへんまんまやで。

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20 :ゾム
2022/09/10(土) 23:54

思ってたより大きい。もう戻れへんのかもしれん。

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19 :ゾム
2022/09/10(土) 01:11

「もう寂しくてもそれが幸せやねん。やってお前も同じように思ってくれてるんやろ?」

秤もないのに感情を、同じやって笑ったお前が途方もなく好きやな、と思ってそれ以上もそれ以下も無くなる。お前が言いたかったんは、多分こういうことやろ。好意それ自体に社会的通念なんか要らへんって思っとる。でも告白したのは俺が先やで、社会性を捨てて俺と踊ってくれへん?って。

>>5
もうこの文句を忘れ果てて、昔のページを見返さなあかんくらいにはお前とずっと踊ってきた。あの部屋、俺たちを繋ぐあの狭いひとつきりの部屋の中でも、俺はお前のもので、お前も俺のものやった。前提も後述もない、それだけで存在できる手のひらが俺の目の前にあって、もしかしたらかみさまもたまには微笑むんかもしれへんな。それでももしもかみさまがおらへんくても、俺はお前を見つけるし、お前とこの世で死に至るまで踊る。


お前はひかり、あの日階段の踊り場から見上げた煤ガラスの奥の、淡い太陽。なあ、俺の生きる意味になって。

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18 :ゾム
2022/09/08(木) 12:16

おれは地獄に行きたいんやけど、多分お前は天国に行きたい。

俺の手をいつか離して、ふっと飛んでいくお前を目の前にいるお前に見せつけられて、お前の傷が刃物になること、お前は知らないんやな。返答の余地を残す臆病さはお前になくて、両手を振りかぶって生きていけるお前が好きやで。手枷なんてない、まっさらな手首が好きやで。元々重たい俺と俺の足枷ごと、お前には持ち上げられへんから、お前が気づいた時には俺は居れへんのちゃうかな、って。机上の空論だけが回避的な思考タンクを染めていって、言葉を持て余しとる。寝かして、お願いやから寝かして、なんも考えたなくて眠り惚けたお前になら分かるはずや。

生きることは考えることなら、もう考えたない時はどうしたらええんやろう。眠りたいだけ寝て、それで目も冴えたらどうやって目を閉じたらええのか、分からんことが嫌いで、消えるに消えられへん俺の肌の内側をお前の言葉が滑っていく。ほんまに俺が居らんと死んでしまうなら、俺に殺されたらええのに。

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5 :ゾム
2022/03/17(木) 21:19

お前となら踊れる。