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でっちあげでもいいらしいからね、書きに参りました。
本日の夢小説はこちらです。
カーテンから差し込む朝日の眩しさに心地良く瞼を持ち上げる。両腕で伸びをするため、腕を持ち上げようとした時、俺は違和感に気付くこととなった。
何故か体を動かすことができないのだ。
頭では左右に振れている体が、ぴくりともせず視界は定まったままで。そう、その視界に映る景色には見覚えしかなかった。
俺は、椅子になっている。
しかもただの椅子ではない、いつも俺が座っているゲーミングチェアだと、目の前の景色、下方に見える椅子の状態から窺い知れた。何故?いつから?と頭に浮かぶ疑問は、玄関から聞こえる声に思考から追い出されてしまった。
帰ってきた!はやく人間に戻らないと!
そう思って上手くいくものでもなく、家主のいないその椅子へ、愛しい温もりが腰を下ろす様を、俺は見ていることしかできない。
この腕が動けば、力いっぱいに抱きしめられるのに、動け、動け!
そう思っているうちに、段々と膝上の重みが増していき、あたたかぁくなる体に気付く。
…ひざ?
ふと気がつくと、動かないと思っていた腕はしっかりと彼の体を抱きしめており、膝の上には柔らかくあたたかな、幸せの重みが感じられるではありませんか。
なぁーんだ、ゆめかぁ。
デスクですやすやうたた寝をした俺は、椅子になる夢を見ていたようです。
腕があってよかったね、めでたしめでたし。
さーて、もっかいいっしょにねんねするかあ。
〜この物語はフィクションです〜