彼奴の日記のタイトルとその理由に関して。知らない奴、気になった奴は、彼奴の日記から探してくれ。
実はチューリップ三本あげたかったのは意味を分かって欲しかった訳じゃない。(そもそも気付いてくれないと思っていた。)
私の目的は、『赤いチューリップ三本でベッドを作る』だった。赤は彼奴の色。チューリップはマイクラに存在し、一本ずつ咲いてるので、三本用意できる。三本あれば染料にして赤いベッド作れるし、意味としてもばっちり。有名なのは確かに薔薇なんだが、マイクラの薔薇は、あれは、一本、ではないのでね。うん。
と言うことで、決行。赤いチューリップ二本は拠点の近くにあったので直ぐに見つかったが、もう一本が見当たらない。付近を探しに松明立てつつ探しに出たが、見付からない。遠出も考えたが、拠点に戻らないとトントンに勘繰られる可能性があった。二本あったからもう一本くらいあるだろうと、トントンが着いてこないのを確認しながら探したがやはり無い。ので、諦めた。私の目的完遂より先に、トントンが拠点を完成させベッドを作ってしまいそうだったからな。作るなと言ったら何故だと聞かれるだろうし。諦めも肝心。旅に出て探したかったが、迷子になる可能性があったので……。トントンの為に赤いチューリップ探してたのに、迷子になって助け求めたら格好悪いぞ。
結果、二本だけ渡した。目的は言わずに一本見付からなかったことを伝えたら、わざわざ意味を調べてくれた訳だ。嬉しいものだな。赤いベッドを見たとき悲しくなったのは、やっぱ、目的達成出来なかった悔しさと、トントンが赤い染料持ってたって分かって、何とも言えない気持ちになった。チューリップと他の花とのハーフ。あの辺りにポンポン咲いてたのはポピーだった気がする。けど、トントンは赤いチューリップを持ってて。使わず取っといてくれてたと分かって嬉しかった。使われてたらショックだったかも知れん。
いつか、残りの一本と、目的の赤いベッドをプレゼントしたいと思うので、その時は調べてくれた意味を踏まえた上で、受け取って欲しい。夜更かしばかりで眠れない御前も、きっと安眠出来るだろう。良い夢が見られるに違いない。