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途中下車
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150 :
白石蔵ノ介
2009/05/01 01:30
「すき、あいしてる。」
其の科白に何度救われた事か、時には優しい声色が、刃と化して月越しに鋼を煌響させる程に凶器とも思えた。侵される思考も其処から生まれた所作も、御前と全く変わらへん。なァん、て結局上手い事伝わらんのは百も承知。理解を得た所で、御前は何も思わんと笑って呉れるやろうから。
最近の謙也は、俺に甘い。俺の何ンな行動も甘んじて受け入れ…る事は無いけど、事はそれなりに。戯れるには聊か満たない、反面脳に大きな重みと余韻を与える言葉も簡単に紡ぎ出される様に為った。此れは勿論好え意味で。両腕に閉じ込めてみても、曖昧な言葉が返って来る事だって無い。寧ろ今は向こうから来るんやなァ、御前しか呼ばん名で、精一杯鼓膜を蹴り鳴らすソレは一生俺の許に纏わり付く。行為と同時に交し合う球は落床する事を知らず、無条件に揺らす心情の波も再び静寂を灯す様子は見せず、暗転。例えば、一年前から決して嫌とは言い切らない御前が俺は好きや。
それから、無意識な部分とか。詳しい部分は此の日記の持主である俺の謙也にも、当然他にも教える気は毛頭無いから敢えて此処で呟こうと思って。此の子は本当に可愛え。…ああ、可愛い、も最近反論されんく為ったかも。限り無くて諦めたンか如何かは置いといて、何時も癒されてます。俺以外立ち入り禁止な。
逢瀬を果たす機会は確実に減っても、御前に対する愛情は日を越える事に増して行く。如何か此れからも、同じ道を二人で歩み進める様に。
総ては、何時も手を握り返して呉れた謙也へ。
俺は、御前に出逢えて良かったよ。
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