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164 :
忍足謙也
2009/06/15 11:44
#6.14
俺と彼奴のもう一つの記念日、
神聖な空気の中での契り。
喩えそれが大人の真似事やったとしても誓いには変わり無くて、
薬指の指輪定番の科白口付け全てを以て誓う、心も身体も全部御前の物やと。
其の逆も然り。
#「 、」
と、もう一つの御揃いで俺を呼ぶ彼奴の声が嬉しくて愛しくて仕方なくて、長い間彼奴と抱き合ってた。其処に確かにある彼奴の体温を確かめる様に。純白の空間の中彼奴で満たして欲しくて。
御前の一番傍で、此の先も共に歩んで行きたい。伴侶の席も、俺が貰うからな。
ふ、と
少し、時を遡ってみた。
今と同じ季節、あれから変わったもの、変わらないものを考えてみたりした。
携帯とか着信音、想い、呼び名。ええや、っちゅう甘い気持ちと無くしかけて気付く己の愚かさ。とか色々。
せやけど、今も俺の隣には彼奴が居て、好きやと言えば俺もって言うてくれる。男二人にしたら狭いベッドでも抱き締めて眠らせてくれる。彼奴との遣り取りや時間が掛け替え無いモンであるんは今も変わらんっちゅう話。
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