top
┗
途中下車
┗176
176 :
忍足謙也
2009/07/12 08:33
紫陽花をひとつグラスに浮かべて。
御前が綺麗やて言うたから、其の色を持って帰りたくて一つの花を手折った。
押し花作るなんて何時ぶりやろか。生花には劣るに決まっとるけど、記憶にだけ留めておくには余りに綺麗過ぎたから俺の手中に納めたなったんや。
俺の勉強机の上に在る分厚い英和辞典、『 』のページに四枚の花弁が重ならん様に綺麗に置いた花弁を白い紙に挟んで閉じる。
上手く出来たら彼奴に見せる約束や。
# 鈍 色 の 穹
# 紫 陽 花
ふ、と彼奴に贈られたメロディが浮かんだ。
[
返信][
削除][
編集]
[
Home][
設定][
Admin]