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途中下車
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191 :
忍足謙也
2009/08/29 05:45
砂浜岩陰、好奇心に引寄せられる儘足動かそう思たけど一人や不安と怖じ気付いた。其処に背後から掛かる愛しい声。惹かれた先指し示せば着いて来いっちゅう頼もしい背中に導かれて踏み入れた其処。月光と波と砂浜と、一つの絵ェみたいに切り取られた景色を二人占め。
嗚呼、綺麗や。
心から其う思えたんは隣に最愛が居たから。御前と見る世界は、普段何時も眼にしてるモンやとしても、鮮やかに色付いて本来の姿を映し出して呉れとるみたいや。
褒美と貰った接吻は、少しだけ、夏の味がした。
普段は閉ざす視界に真っ直ぐに見つめてくる視線が突き刺さる。至近距離で見る眸はめっちゃ綺麗で、俺だけを映してくれる其の瞬間が一番、好きかも知れん。
忘れられへん、中三最後の夏休み。
アイス、花火、浴衣、海、
遣りたかった事出来たし、有難う。またページが増えたな、最愛。
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