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春眠
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245 :
仁王雅治
2008/09/21 16:11
掌の上で転がる水色のビー玉、幼少の頃陽光を反射させ輝く玩具の珠に憧れて幾度もラムネを買った。
自力で出せぬ其れを姉が仕方無いとばかりに蓋を開けて其れを出す。
丸でラムネ色と名付けたい程の透明な水色に眸は釘付けだった。
一つ手に入れては一つ無くし、又一つ手に入れる。
そう繰り返して残ったビー玉は一つ、磨く度に一層綺麗に輝いて今も未だ俺の心を掴んで離さない。
ラムネ色の夏、俺とビー玉は常に共に在った。
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