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春眠
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283 :
仁王雅治
2008/10/20 18:58
# 「バイバイ」
文章の最後に添える様にして綴って有った其の一言に何か嫌な予感が過って、其れでも予感を振り払うかの様にして他愛の無い言葉を告げた。返って来た言葉は普段の彼とは180度違う口調で、其処で漸く焦燥感を覚えたのか何処へも行くなと手を伸ばした。だが、五指は空を掠めて何も掴めず宛先不明で返って来たメールに俺は唯言葉を失うばかり。
何時も、俺の事を敏感に気に掛けて呉れて優しくも時には厳しく接して呉れて居た。手を伸ばせば、何時でも其の温もりが掴めるとそう感じ得て居たのに。今頃憶う、一体其の自信は何処から湧いて出て来たモノ何だろうと。当たり前何て此の世には存在し無いと云うのに。
俺に対してか、総てに対してかは定かや無い。理由も不明瞭だ。其れでも、大切な身内の一人は俺の内を形成する一ピースで、其のピースが無ければパズルは完成しない。なァ、如何して御前は其の一言を残して去っちまったンやろう。総てが闇の中に葬られて、真実の光が一筋も見えて来ンのよ。
もう、大切な誰かを失う事はしとう無い。御互いに信頼し高め合って行ける友愛を持ってこその絆深いモンだと想ってた、今もそう想っとるよ。
今、君は何を考えて居ますか。
体調を気遣って呉れた正 露 丸と、俺が食いたいと日記に綴ったハロウィンのチ ロ ルが、俺等を繋ぐ最後のモンだとは思いとう無い。戻って、オイデ。
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