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春眠
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285 :
丸井ブン太
2008/10/22 22:15
秋風が頬を掠め、其処から心をも冷却して行く其の冷たさに思わず肩を竦めて。
掌に包み込んだ小さな宝物の炎を失わない様に確り握って居たのに、何時の間にか気付いた頃には其の炎が弱く成って居た。
絶やさない様に如何にかして炎を起こそうと試みるのに、中々其の輝きを取り戻さぬ事に焦燥して余計に炎を小さくする。
其処で漸く気付く、其の炎の源は或る温もりと微笑み、変わらず俺を包み込んで呉れる光其の物だと。
雫と成って零れる前に、此の身すら空気と化せば良いのに。
深い深い熱情が欲しい。没頭して、のめり込んで、何もかも此の身総てを。唯の戯言。
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