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春眠
 ┗353

353 :仁王雅治
2008/12/18 00:03

タイムマシンからの御誘いを受け懐古の時代へと飛び交う日が続く。確かに現実は其処に在るのに色濃く残る過去の残像が俺の脳内を穏やかに侵食する。思い出の図書室、月明かりの中御互いの身長に付いて語り合い其の差に一人怒気を募らせて居た御前。今、懐古と異なる事は此の差が丁度良いと笑う御前。時代は流れ行く物だと悟った。「昔から寂しがり屋の兎だモンな」と一言、柄に無く立て続けに手離す温もりを得る事は出来ず募り行く虚無的な思案に自ら辟易するばかり。
凍り付く手先に吐息を吹き掛け必死に暖を取り、其れでも脳裏泳ぐビジョンが丸で糸を手繰り寄せるかの如く寒風を送り込む所為か寒気に竦む一方。一方で奥底から込み上げる発熱に疑問を抱き、体温計片手に挑むも微熱程度。本に、彼奴の体調が優れ無い時は俺にも影響を下す。無鉄砲に描く心理描写も、御前次第。繋がり合う手段は体調のみ成らず、心臓の奥底、根から求め乞うて居る筈なのに。
( 様々な真実を知り行く度に、交差する感情に眩暈すら覚える。人間に不毛な世界、喩えば俺の一言で叶えて遣れる事も身勝手で叶えて遣れない事実も。 )

何千何億の中でキミに逢えた此の奇跡がね、
此の季節、何かと空気に紛れて其の身を吹かれて居る奴等が多いと思うが、其の時は穏やかな春を想おう。心が温かく成る様な、緩やかで心地良い春の季節を。さァ、共に心地好い眠りへと身を委ねて。( 其の夢事、俺に頂戴。 )

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