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春眠
 ┗375

375 :丸井ブン太
2009/01/19 09:38

空は繋がって居ると囁き合い、星々を見上げて指折りに数を数えた。大三角形の位置も其の星の名前を君は得意気に俺に教えて呉れたのを覚えて居るだろうか。見下ろす景色、喧騒紛れた景色、雪景色、水飛沫浴びる燦々と陽の照る景色。四季は君に彩られ君色に輝いて居た。もう此の世には存在し無い君だけれど、数年間世界は眩しい程に光で溢れて居た。聞き慣れた様で聞き慣れない啜り泣く声が、御免と有り難うを繰り返して居た。

夢を見た、深い深い過去を。
(赤也、御前は何を見て何を感じてる?――空に届けと。)


「先輩は泣き虫だからネ、亦泣いてたンでしょ。」泣かせた張本人が何言ってンだよ、御前だって泣いてるだろ。
「好きだったよ先輩、」バァカ、俺は好きじゃ無ェよ。

夢の中、其ンな会話を交わして。

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