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春眠
┗376
376 :
仁王雅治
2009/01/22 09:13
唯其れ丈を脳裏に描いて、掌中に積もる一握の粉砂糖が指間を抜け靴先を染めた。
識る頃合は既に手遅れ、混濁。
時計の針が交わり、終焉。
其れ以降、一周する事の無い永遠の空回り。
(Good-bye、angel...、永久に良い夢を。)
受話器から届く声音。取り繕い差し出す声は震う事は無くも何処か置き去りで心寒い。
天使を掴まえ続ける困難さを漸く理解しては、既に姿は見えず羽ばたいた後だった。
自分の冷徹な速さには驚愕する程に。
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