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春眠
┗377
377 :
芥川慈郎
2009/01/24 22:31
既に数年前、彼奴からプレゼントされた羊の縫ぐるみを抱き抱え窓越しに夜空の星々を見上げる。其の星明りが余りに眩しげで、柔らかな布団に総てを埋めた。此の暗闇が包み込んで呼吸丈が届く世界へ連れ去って呉れたら良い、そして誰も居なく成る、本のタイトル其の儘に最初から存在しないかの様に。
(些細な幸せって、何だっけ?)
(暖かな気持ちって、何だっけ?)
オメェは、然う問う俺の額を突いて困り果てた様に呆れた笑顔を手向けるンだろう。
* * *
ね ェ 、 愛 し 君 よ 。
今 何 処 に 居 る の 。
今 直 ぐ 逢 い に 来 て 欲 し い 。
喩 え ば 其 れ が 幻 で も。
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