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春眠
 ┗394

394 :仁王雅治
2009/02/21 00:37

朝 の 光 に 君 が 消 え て し ま い そ う で 、
僕 は ま た 眠 っ た 振 り を し た。

カーテン越しの月明かりに照らされ、薄く差し込む光を手立てに唯其の表情を見守った或の頃。届いて、其れでも直ぐ離れ行く僅かな時間を乞うて恋いて。
鼓膜を揺らす微かな声音、目蓋を持ち上げた先の泣き顔。眠気帯びる気怠い声音の儘、うたた寝で火照る指先の熱が目尻を滑って。

「ねぇ、泣かないで。」

閑散とした中、穏やかで柔らかな少年の声が沈黙を破り包み込んだ。
ポケットの中で紡ぐ曖の詩。絡めた指先、甲を叩く空気音、アイシテルのサイン。送り、返され、又送り、又返され。温度は螺旋の中に唯存在し得る。懐古の話。

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