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春眠
 ┗455

455 :芥川慈郎
2009/06/10 07:25

もう直ぐに祭の季節、人混みは迷子に為るから苦手。団体で歩いて居る時次第に其処から距離が離れ気付けば人波に揉まれて迷子だった。前を向いて背中を追ってた筈が人を押し退けて付いて行く事が出来ずに背伸びをして前方を探す何て良く有る事。祭に限らず土日祭日の街も然う、人混みに為ると迷子なンだ。嗚呼、居眠りした後で寝惚けてる所為も有るかなァ。
唯、彼の頃は唯一の救いが有ってモタモタな俺の指先を凄ェ強い力で握り締めては前方へと迷い無く引っ張って行った彼奴。ドジでも無ェのに足元を一々注意する様に言って来ては柔らかな笑みを浮かべて、結局は毎度俺の手先は彼の人の掌の中だった。

(───もう直ぐ祭の季節だね、俺は唯腕を真っ直ぐ伸ばしで居るから。)
そっと、そっとで良いから。



456頁。ずっと彼奴に一頁を埋めて欲しかったンだ。愛する友人、オメェの一言一句全部俺が独占してやるよ。其の一頁は俺のモン。

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