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春眠
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462 :
芥川慈郎
2009/07/27 07:44
朧気な幻影、霧掛かる一本道に立つ君に近付こうと一歩踏み出すのに距離を縮める度に倍差が開いて行く。背中を必死に追い掛けて泣き叫んで呼び止めるのに指一本すら掠める事が叶わず離れて行く。次第に声音も擦れ、体力も尽きて動けず。残像に残るもう一人の姿が其処に。オメェは誰、何で並んでンの。
眸を開いた瞬間、枕に埋まる唇から震えた溜息一つ。在り来たり過ぎる夢に笑みすら零れた程。
嗚呼、多分神様のイタズラ。
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