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我等、野良種族也
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30 :
跡部景吾
2008/05/16 01:24
熱に侵された頭は悪い方と良い方を繰り返してバカみてぇに一言で浮き沈みする。
覚束ない足は行き場を求めて右へ行けば良いのか左に行けば良いのか、それとも前へ行くのか後ろへ下がるのか。
差し出した手は何を掴むべきなのか掴まずに引くべきなのか。
タイミングが掴めずに空回り。
空回りのし過ぎで自分でも笑っちまう位間抜けだ。
#俺はお前を名前で呼んだ事が無い。
ふとお前と交わした鳩の手紙を読んでみたら気付いた事。
俺がお前を呼ぶ時は何時も「お前」「てめぇ」「野良犬」。
お前は俺を名前で呼んでくれた事あるのにな。
良く良く考えれば好きだと口にする回数もお前に敵ってない。
俺はいつだってその言葉が聞きたいし名前を呼んで貰いてぇのに、自分から口にしない。
ワガママで天の邪鬼で…。
…何だかな。
お前が寂しがるのも当然かこれは。
最初の逢瀬以来体も繋げて無ェしな。
俺は他愛無い話をしてバカやってるだけで楽しいし充分。
けど時々はお前を素肌で感じたくなる。
結局天の邪鬼。
お前が欲求不満だと言えば別にと返すし
集会と言われれば肌を感じたくなる。
根元は何も変わって無ぇ。
今も昔も変わらずただのガキで泥まみれ。
#きっと僕らはいつだって汚れていたんだ
…帰って来た時には、名前呼んで思い切り甘やかしてやりてぇ。
強く抱き締めて口付けて互いに溶けて混ざり合う程…本能の儘に体を重ねたい。
…それには先ず俺のこの貧弱な体を治すか。
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