top
┗
輻湊、
┗39
39 :
仁王雅治
2010/05/24 23:33
潮時なんて言うもんは随分前に訪れた筈で俺はそん時に全部を消して消して消して、それでも未だ少しばかり筆圧が写っちまったかのようにふと思い出しちまう時があったから、真っ白なページさえも破り捨てて汚なく丸めて放り投げたんよ。放り投げたっつうのに、ちょっと腕力が足りんかったかも知れん。手の届く範囲に在るから俺はついつい手を伸ばしてくしゃくしゃでヘロヘロの紙を未練がましく開きながら、しわだらけの紙に刻まれた筆圧をなぞっては昼ドラみてえにチープな感傷に浸ってみたりもする。
俺は君以外へのあいの言葉の紡ぎ方がどうも分からねえんよ、誰にでも好きだと言えた幼稚園時代が懐かしいねえ、ボロボロのノートにクレヨンでしあわせな夢だけ描いてたか、ナンテ。
[
返信][
削除][
編集]
[
Home][
設定][
Admin]