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Ａについて。
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119 :
跡部景吾
2009/12/28 21:08
499ページ目まで進んだＡの日記を毎日少しずつ捲る。
同じ事を繰り返し書いた気がするというアイツの言葉は本当で、にも関わらず次のページを捲る事が惜しいから困る。
俺の知らない僅かなＡが新鮮で、知っている９９％のＡが愛しい。
元々、根は乙女な男なんだろうが、それが少しずつ表面に浮かび上がってくる過程が面白い。しかも可愛いしな。最高だ。
Ａの寝息をＢＧＭに、ベッドに寝そべりそれを読む。至上の贅沢。
その合間に手塚のレポも読んだ。
確かに俺はＡにしか興味がねえ。対人関係の脳内分類は「Ａ」と「その他大勢」だしな。
それを真顔で他人に言っちまう程度にはアイツに夢中だし、日記を読むヤツがいても当然の如く近寄って来ないだろうと予想していた。
…んだが、長く書いていると、こうしてイレギュラーな存在が現れるから面白い。
それを知った上で俺をナンパしてきた辺り、コイツは一体何を考えているんだと思わなくもなかったが、
（いやむしろ一年前から随分と謎な存在だったが）
会ってみれば、ただ単純に何も考えていない男だという事が解った。
流石じゃねえのよ、手塚。それでこそ俺の好敵手に相応しい。
噛み合ってるんだかそうじゃないんだか解らねえ会話を、来年も楽しみにしてるぜ。
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