top
┗
Aについて。
┗121
121 :
跡部景吾
2010/01/02 11:47
年越しは、カウントダウンの声すら遠い薄暗い橋の上から、海上へと打ち上がる花火をAと眺めた。
展望台ほど眺めは良くないが、人気もなく、恋人シチュエーションな雰囲気だけは抜群に良い。
いっそキザな台詞のひとつでも吐いてやろうかと思ったが、年越しの瞬間を恋人の冷めた視線で迎えるのも何だしな。やめた。
代わりに肩を抱き寄せて、触れるだけのキスをする。
Aの冷えた唇からは飲んだばかりの甘ったるいカフェオレの匂いがした。
西暦に1を足すだけで一体何がめでたいんだか今まで俺には解らなかったが、Aがいる事で今年は理屈が見えている。
イベントを理由にして盛り上がるのも時々なら悪くねえ。
[
返信][
削除][
編集]
[
Home][
設定][
Admin]