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Aについて。
 ┗122

122 :跡部景吾
2010/01/05 05:01

年が明けてからずっと、寝室だけがAとの世界だった。
起きて、飯食って、シャワー浴びて、セックスして、飯食って、セックスして、シャワーを浴びて、寝る。
怠惰な日々の繰り返しは、例えるなら果実が腐り落ちるまでにも似た、堕落した甘い官能だった。
動物的にというよりは知性を侵食して動物に戻すような。

閉ざされた遮光カーテンの内側で、行為の後特有の気怠い感じが一日中続いているような感覚。
それがどこか非現実的で、明日がこのまま来ないんじゃないかとバカな錯覚をしてしまう。
倦怠感の中でAと交わす言葉は甘い。冷静になれば普段と変わらない気もするが、頭が鈍い分、酸素のように身体に入ってくる。
疲労感に白濁する意識の中でそれを聞き、汗ばんだAの体臭を鼻腔に感じると、思考が徐々に融けていった。
そうして朝が来て、あるいは昼が来て、飯を食った後で、時々飯すら忘れて、俺のベッドで。
そんなしょうもねえ正月休みだった。


昨晩。最後の休日は、猫になりたいと言うAを膝の上に飼って過ごした。
冗談のように中指を噛ませて甘やかしている内に、ある意味予想通りに行為に傾倒しちまった俺は猿か何かか。
現在AM4:46、今日から部活だ。

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