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Aについて。
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132 :
跡部景吾
2010/03/01 00:30
日吉は昨日今日と古武術の試合だったらしい。
帰って来た時の妙に険しい表情を見て、負けたか、と声を掛けた俺は恋人として終わってるような気がした。
それに気付いたのは、アイツが無言で俺を睨んだ後だったが。
その頭を乱暴に撫で回すと、うるさい、と呟いた後、ばつが悪そうに視線を逸らした。
まだ何も言ってねえだろ、日吉。
だが実際は、残念だった試合結果よりも、古武術関係のお偉方や、その家族やらの接客が相当に疲れたらしい。
父親が師範ってだけで結構な猫被りが必要だったと、結構な間、日吉はぼやいていた。
そういやコイツ、対人関係に弱かったんだなと、極めて他人事のように思う。
疲れた面倒だったと心底ダルそうに語る日吉の顔を見ると、安堵にも似た愛しさが込み上げてきた。
毒を帯びた言葉の端々に、何の遠慮もない事が分かる。
『アンタ、なに笑ってるんですか』
お前が俺の恋人だからだよ。
† † † †
っつう日記を書いてる最中、ウナギな告知に気付いてビビッた。
生きている内に一度は話してみたい相手現在首位の相手だったんで、対人戦向きの人間を派遣。
人生二度目の集会は予想通りに溺れたが、ツラを拝んでその声が聞けただけで満足した。
質の良い音楽を聞いたような気分だ。
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