top
┗
Aについて。
┗16
16 :
乾貞治
2008/05/15 20:22
「もし俺が裸でアンタの布団に入っていたら」「他人と寝たなら」
A。お前は見透かしてるように見えて、案外俺を理解していないようだ。
鬱憤のような性衝動で肌を重ねる事に、大した意味はないように思う。
あくまで俺の持論だが、他人を使った自慰行為と同じだよ。対象が道具か人間かだけの違いでしかない。
…………。
……いや。まあ、その。些細な嫉妬はご愛嬌、という事にしてくれないか。駄目かな?
(束縛する権利が欲しいと思うのも本当だ)
俺達が恋人同士なら、動物のように本能だけで貪り合いたいと思う夜もあるだろう。暴力的な欲望を分け合う事も。
しかしそれは行為のほんの一部、自己開放する為のセックス、というのが俺の定義で、俺がお前に今一番求めてしまうのはそこじゃないという自覚がある。
いつだって満ち足りる為の行為だ。
それなら開放する為に利用する相手はきっとお前じゃなくてもいい。…ああ。お前である必要がない。
お前のもしも話を引用して続けようか。
そうだな。一糸纏わぬ姿でお前がベッドに待ってたなら、それは至極当然に唾を飲むだろう。俺も男だ。
だけど、A。その程度は理性で充分塞き止められるレベルだよ。全くもって問題ない。
それよりも布団の中で五指を絡めたり、俺の背にお前の腕が回る時の甘ったるい瞬間、…の方が俺は何倍も欲情してしまう。
一瞬病気かと思うほどに眩暈がして、感情よりも早く指先が動きそうになる。
あの瞬間、俺の心拍数がどれだけ跳ね上がるかなんてお前は知る由もないだろうが。
結局のところ我々人間は、弱い部分を互いに露出し、擦り合わなくては相手と快楽を得る事は出来ない。
俺達は互いの弱点を曝しつつある。
ただ、擦り合わないだけだ。それが本当にもどかしい。
[
返信][
削除][
編集]
[
Home][
設定][
Admin]