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Aについて。
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75 :
跡部景吾
2008/07/01 18:24
七月。
恋心は夏に似ている。
陽炎が起こす蜃気楼のような曖昧で熱い境界線。
加速して熱されたアスファルトが少しずつ歳をとっていく、あの過程が特に。
俺が孕み持つ熱っぽい欲望も例外なく有限なんだろう。
俺はお前を『終わり無き夏休み』と称したが、あくまでそいつは『今の俺』が思う事。
目安となる赤丸の指標が、今はまだ暦の上に浮かんでこねえだけだ。
夏休みは必ず終わる。この瞬間さえ確実な終わりが始まっている。
そして、俺達はそれを知っている。
手を繋ごうか、A。
絡めた指が平熱へと落ち着いた時も、そのさびしさすら俺達が愛しく思えるように。
たまにはそんな話もして、そうして再三、気が早い、アンタは野暮だと笑ったら、この夏は気が狂うほど俺に抱かれてくれ。
お前に恋をしている。
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