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焉道
┗454
454 :
白石蔵ノ介
2009/04/27 09:14
脆さを指摘されるんは嫌で、其れを知っとった彼奴が全く気付かん素振りで
伸ばして来た手が優しく頭を撫でたと思ったら唐突に息苦しさを覚え──
傷み勢い記憶を抉じ開け様と乱雑に、せやのに穏やかに
全て寄越せと言う。
先程迄、違う話をしとった筈
気付くのは何時も遅い
予想外の遣り方に言葉を無くして茫然と
途中から何を話しとるんか解らなくなった。頭ん中は大分混乱して、終始喉奥が水を求めて唾を呑もうとするんが解った。痛い言う記憶と共に仕舞われとるモンなんか其のままにしといたらええのに。
──痛い、言うてるんに止まん糾弾に何かが弾け割れそうに成ったんを感じた。此れが御前が欲しがったもんの正体なんやろうか。解らない。やたらと静かに伝えて来る口調が、伏線なんて言う。偶然やないんか、敗ける事が出来んかった俺から闘争本能を殺ぎ落としたんも何もかも。
バカな。
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