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碧空と星影
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261 :
渡邊オサム
2009/03/05 02:32
昨夜から開始された大掃除が終了。財前が段ボールに捨てて行く煙草を一箱ずつ拾い上げ戸棚に仕舞う。
持ち込んだ仕事を終わらせて漸く就寝を果たすも、静寂包む早朝と異なる昼下がりに隣室から聞こえた微かな物音で覚醒。片付けの続きに勤しむ天才クンは先日拾って来た猫と仲良う会話。嗚呼、やっぱりニャンコは猫の言葉が分かるんやな、めっちゃ納得。
> 「全部綺麗に、な。」
> 「みゃー」
何やねん、御前等。寝起きの先生に其れは余りにも刺激が強過ぎるわ。
退け、去れ、…嘘、好き。
> 「煙草、は?(テーブルにマグカップ置き片手差し出し)」
> 「…(片手に掌乗せ首捻り)」
> 「おうおう、可愛らしいやっちゃなァ。…ちゃうわ阿呆。」
> 「あー…喰った(腹さすさす)諦めや。」
ハッハー!煙草は食い物ちゃうでェ、青少年。
‐‐‐‐‐‐
コンビニに行く言う財前の背中を見送った瞬間、心臓は早鐘。急いで追い掛けると酸素が直ぐに戻って来た。
先生めっちゃ今必死な顔しとるやろ、変な大人やなァ。
見てみ、財前。
もう御前が居らんと先生アカンねん。
コンビニには一緒に行こう。
善哉買ったる、
珈琲をカゴに入れたら戻しといて。
煙草を頼んだら蹴りでも入れとき。
ニコチン中毒、
カフェイン中毒。
中毒性が一番強いのは一体何やろね。
> 君、欠乏症。
> 愛して愛して。
‐‐‐‐‐‐
自ら悪モンに成りたい訳では無いが、
正義の味方に成りたいとも正直思われへん。
誰に対しても同じ接し方、其れは今と昔で何も変わらん俺のスタンス。一々変えるのも面倒。唯、最近「丸くなった」と言われるのは間違いなく彼の所為、彼の御陰。
大切な子にも、苦手な子にも、冷たい言動しか向けられへん赤点の大人だった癖に。
学校で緩い先生、其の反動か恋人に「近寄んな」だの「退け」だの良う冷たく言えたモンやね。正に若気の至り。
相手が超絶的なドMで助かった。せや無ければ今頃定職に付けず夜の王。
一週間だけの恋人、御互いに傷を埋め合わせる為だけの体温。君も今、幸せそうや。
御前があの子だと知った時は流石に驚いたけどな。
其れも当たり前、
世間は広いようで狭いから。
> 「丸くなったな」
> 「昔みたいに接したら折れてまう」
俺が、ね。
大切にせなアカン。
最後の言葉を先生は聞かなかった。御倖せに、俺も倖せ。
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