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碧空と星影
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49 :
白石蔵ノ介
2008/10/31 01:18
大概の事は、自分自身が考えて動けば幾らでも何とか成るモンらしい。
最終的な決断を下せる唯一の存在は自分だけ、其れに気付いとる奴の眩しい姿が酷く綺麗で、少し困った様に笑う子の優しさが痛くて次第に歪んだ。
如何して君は何の信号も出さずに事後報告ばかりなのか、喉迄出掛かった言葉を口に出来す事も難しくて、昔顧問が珍しく真面目な顔して呟いた言葉を思い出す。
> 「形違えど、言葉にして救いを求める事が出来たら未だ余裕の在る証拠」
何処かで気付いててんけどなァ、きっと。普段と変わらない笑顔で近寄って来た時の「名前呼んで」が信号か、然う問い掛けると少し考えた後で小さく頷いた。
> 「俺の代わりに白石が泣いてくれるけん、」
嬉しそうな顔して頭を撫でて来る御前に一発とも思ったが止めた。
> 何も気にせんと近くで笑ってて下さい、
> 大事な友人として色の付いた思い出を一緒に。
勿論、心底信頼した誰かの背や胸を借りて相談する事でグッチャグチャに絡み付いた紐が安易に解けた、て云う嘘みたいな本当の話も俺かて疾うに体験済み。
なァ、千歳。
若しも御前がホンマに崩れそうな時は、声掛けてな。
‐‐‐‐‐‐
> Trick or Treat.
> 別に菓子要らん、
> 悪戯させて欲しいから。
結構な鳩無精の俺自ら、普段極上の甘さをくれる友人達に菓子でも持って行こうかなァ、思ったり。
序でに悪戯を考えなアカン事がネックやねん、油性マジックでサインと絵を顔に残す辺りが一番妥当か？そうこうしとる内に終わるんやで、行事っちゅーモンは。
> 菓子より、君が欲しい。
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