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碧空と星影
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69 :
渡邊オサム
2008/11/09 17:50
日曜、テニスコートで真面目にボールを追い掛ける生徒達へと屋上から視線落とし揺らす紫煙。嗚呼、若い。此の寒空ン下で部活なん自分等若者の鑑や。
白石と小春は俺の存在に気付いて視線が合う度コッソリ手招き、片手閃かせ首を横に振ると呆れた御様子。センセ、オフやねん。休ませて。
昼に届いた如何しようも無く切ない一報。停めたばかりの車内でハンドルに身ィ任せて、不意に途切れる思考回路の再起動迄暫く待機。
偶然駐車場に現れた奴が運転席の硝子を遠慮無く叩き鳴らす。眉下げて「体調エラいんか」と心配そうに問い掛ける声が又何とも震わせた。毎度毎度タイミングの良さに感服。おおきに、ドーモ。
尚も君は笑う。
眩しくて、
其れ以上に哀しかった。
馬鹿にした様な双眼で俺の姿を捉えて「何でアンタがそんな顔…」と、思わせたか如何かは正直知らんが不意に首へ掛かる吐息。退いてクールダウン。
無意識云えど教え子を蹴ったら教師生命の終わりやろ、意外と冷静な自分にキャラメルラテで乾杯。
> 「今日は日曜で俺もオフや。」
突然言うた言葉にキョトンと見詰めて、震える肩が痛々しい。コートを彼奴の頭から被せた刹那、漸く溢れる滴。
態と視線を逸らした。本人が嫌う弱さに気付かん振りを為るべき時や、今は未だ。
抱き締めて遣るよりも、唯傍で。声を殺す教え子が名前を口にして、
> 「…おおきに、先生。」
> 「…アンタの空が何時も綺麗やったら良い。
」
> 「其れには御前の綺麗な空も必要やな。」
空は、繋がってて。
何処かが晴れて、違う場所で大雨や嵐。
そんな時に傘を差して遣るのも、青空を少し分けて遣るのも、傍に居る奴の至極当然な役割や。
‐‐‐‐‐‐
取り敢えず腹減ったなァ。
休日アカンわ、食生活が荒れる荒れる。怠惰の至り。
少し寝てから買い物でも行くかなァ。
> 予定は、未定。
‐‐‐‐‐‐
帰宅完了、購入リスト。
・煙草
・缶酎
・チョコ
・チーズ
・ミニ善哉3P
・紅茶
・練乳
・春雨のスープ
・マカロニ
・挽き肉
独身男の買い物なん此の程度。練乳は、ホットミルク。挽き肉でワンタンとも思ったが皮を忘れて急遽ハンバーグに変更。
常に玉葱が無い家、…パン粉で十分柔らかくなるから平気。実は家事其の他諸々に完璧な対応、或る種の器用貧乏。
> 渡邊オサム
> 足りひん要素、
> やる気と興味関心。
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