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…で、欲しいものがあるんだが。
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7 :
乾貞治
2008/10/21 20:21
実は春から夏に掛けて、殆ど部活に明け暮れて居た。夏場だけでは無いから余計に性質が悪い。
本当にその際には申し訳無い事をしたと反省して居る。
その分俺は出来る時に出来る事をしようと思うよ。具体的に言うと、ああ言う事は無いように。
俺の記憶は寒い時にほんの僅か分けて貰ったぬくもりの印象が強い。
視覚や聴覚もだが、嗅覚や触覚も案外根深く残る記憶だと思うけれども、彼とはその嗅覚や触覚の分野での記憶が鮮やかだ。
一番最初に会った時もそうで、一応相手の許可を貰ってから(あれは許可を得る為の会話だったと思う)、少しの温もりを貰った…と思う。
と言うか、ね。余所見をして居ると転ぶ、と注意したのは至極当然だったと思うぞ。
寒風吹き荒ぶ夜に大して着込みもせずに出歩く程何かに没頭して居たなら、注意力は他に及ばない状態なのだろう。
跡部の集中力の高さは俺も知って居るつもりだ。
そう言う人間が足元も見ずに歩いて居るなら、俺はそう言う。
キノコの携帯画面拭きは、以前何処かで配られて居たのを偶々貰ったものだったんだが、処理に困ってまだ俺の手元にある。
言って置くが、男の生理現象に関してはキモくても何でも、生理現象なんだから仕方が無い。
と言うか寧ろ触れ合う間にも何も感じない、何も変化の無い人間、と言うのは非常に不健全だ。
逆に心配にならないか？早めに医療機関での受診をお勧めする。
キノコの人形に人間の生理現象の不思議を思う夜だった。
下らない話でも、何一つ無駄は無いと思う。
所謂無駄話と言う奴も、多分それは大切だから。そう思わないかい、泣きボクロの跡部。
俺の生活範囲内に、猫が居る事が多いからとしか言い様が無いんだ。
それに観察すると、彼らは実に強かで逞しい、賢い生き物だ。考えさせられる事も多いよ。
いや、猫の話は一先ず置いて置くとして。
猫の話では無く、ついこの間電話で話した誰かさんの話をしようか。
しかし、俺は何時も跡部には甘いか？
跡部は何時も正直だな、とは思うけれどね。
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