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Hawkeye~ありがとうございました~
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16 :
日吉若
2008/10/10 22:05
蔵が帰ってくる間、机の上を掃除していると上から何かが『こんっ…』という音を立てて落ち、床に転がった。
コンタクトを外していた為眼鏡のフレームの端に写るソレ。
面倒だと思いながらもしゃがみ込んで拾い上げたそれは
>シルバーの指輪
裏に掘られていた名前は俺ではなく、昔の恋人の名前…
そういえばそんなものもあったな…と日が立ち過ぎて黒くなった指輪をしげしげと見つめた。
未だに空いている左手の薬指に嵌めてみると少し大きかった。
正直、その当時にいい思い出はない。
己の身を削っていた日々…毎日が辛くて、早く別れたくて…でも別れられなくて…
激しい束縛、時間の制限、睡眠妨害、夜中でも構わず鳴り響く携帯電話。
精神的にも限界だったと思う。
指輪を見ながらぼんやりそんな事を思い出した。
明日、磨いてみようか?
嵌める為じゃなくて、
ただの自己満足で。
今の俺を示すその証
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