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― 鉄線蓮 ―
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6 :切原赤也
2008/10/17 07:16


昔から極力自分が傷付かない様に、物事から目を逸らして殻に篭る事だけは得意だった。唯一心を開ける物に出逢っても、永遠なんて幻想で始まれば絶対に終わりがあるっつのを知ってたから。離れていく背中にも只管泣いて、堪えて。引き留めたりしたらソイツに迷惑掛けちまう、なんて。今思えば下らない見栄とプライドでドレだけ大切な物を俺は手放してきたんだろう。終わりなんて無ければ良い。でもそんな事は有り得ねェ、なら其れは何時、だ?軽い言葉達、俺と同じ棚に飾られた無数の人形。手を差し伸べたら其れは重なる?其れとも、俺の許には届かねェ?自問自答を繰り返す、ああそうだ、何時だってそうして答えを出してきたんじゃねぇか。御前の理想に届かない。俺はどう足掻いても可愛く頷いて受け止めるだけの聖母には成れねェから。自分勝手に詠った愛が、縛って傷めて砕けさせる。何時か、御前の夢が醒めた時、俺はどんな顔で其処に居るんだろう。ずっと聞きたくて、でも言えなかった言葉達…ねェ、御前の心の中に、俺の居場所はどれだけ有りますか。



俺は御前の何?
なンて、怖くてもう聞けやしない。
其れでも、御前の事を愛してるよ。





(雁字搦めの鎖を少しだけ解いて、可愛い小鳥が何時でも飛び立てるように。
帰ったら、何も言わないで頭を撫でて。お説教を聴くのは其の後で良い。)

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