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筆を執るより口で云えよ。
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178 :
日吉若
2011/02/27 00:45
>俺の大切な人へ、２０１１年２月２７日の手紙。
今日も１日ありがとうございました。
たくさんの言葉を交わし、思慕を伝え合い、抱き合うことで、穏やかな気持ちを少しずつ取り戻せています。
#涙が染み込んだ地を固めて、礎にしよう。
酷い言葉を浴びせた俺に怒りもせずにあなたは言った。何があろうと離さないと。
不安定に揺れ、涙し時には怒り、悲しみを口にし、扱いに困るのは当然な俺に対し、心臓ごと抱き締めようと腕を伸ばして。
何故、怒りによって俺は幸せな日々の記憶を忘れてしまうのだろう。後悔の時思い出すなら意味がない。
どうすることも出来なくてひとり泣き喚く俺の傍を離れたりしないアナタにずっと甘えていたんだと思う。
なんて愚かなんだろう。穏やかさを取り戻した今、恥いるばかりです。
アナタの優しさが、俺を穏やかにさせる。アナタの愛が、俺を心地良く甘く縛り、アナタの意志が俺の進むべき道を標べ、アナタの熱が、俺の動力源となる。
つまりはアナタが俺を生かす総てなのです。
#春一番が吹いた次の日は冷えるらしい。
アナタのその言葉、感心して聞く俺の、冷える肩を暖かい腕に包み、柔らかく眇められた双眸に、俺が映っている。
なんて幸福だと、そう感じました。
俺の大切な人へ。
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