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メフィストフェレス -Mephistopheles-
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457 :
忍足侑士
2009/04/11 21:23
桜の木の下。
夜景が見えて、観覧車が回って。
少し離れた場所に明るいイルミネーション。
俺らのおるとこは人なんておらへんくて。
夜風に吹かれ、闇夜にほんのりと浮かび上がる薄紅色の桜を二人で見上げ。
ΞΞΞΞΞΞΞΞ
そこは実在する場所。
花見客なんておらへん。
不思議な不思議な夜桜スポット。
俺の秘密の場所やねん。
誰にも教えたことない、秘密の場所。
リアルにその場所をあいつに見せたりたくて。
ガッコの帰り道に写真撮ってあいつに見せたくらい。
ΞΞΞΞΞΞΞΞ
あいつと桜を見るのはもうかれこれ3回目。
二人で過ごす桜の夜にゆっくりと流れる時間。
しやわせやなぁ、ってしみじみしたった。
少し前に、景吾の手は離さへん、って宣言したことがあった。
やけど、もし景吾が…もし、俺と距離をおきたい、て言うたとしたら…俺は手を少しだけ緩めたるけど、手は離さへん、って伝えた。
そしたら寂しそうに…手ェ緩める何て言うな、て言われた。
それから暫くして、俺は考え方が変わった。
例え、あいつが望んだとしても、あいつが…別の奴がええって言うたとしても…いや、絶対そないなことは言わへんのわかっとるねんけど……。
もしあいつが別の奴のとこに行きたいって言うても俺は絶対絶対絶対、あいつのことは離したらん。
…そういう考えになった。
やって、あいつをしやわせにできるんは俺だけやし、あいつを満足させられるんも俺だけやし。
そう思うて、あいつに自分の想いを告げた。
桜の木の下。
付き合うて2年と2ヶ月の日。
俺は俺の景吾をしやわせにしたりたい。
ただ、ただ、まいんちそう思うてる。
家に帰ってベッドに潜りまどろむあいつからもろた言葉。
# 俺は今、本当に幸せだ。
あぁ、この言葉で俺がしやわせになる。
けーご、お前で…よかった。
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