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柱ーズの日記帳。
 ┗480

480 :千石清純+
2014/10/10 00:36

#忘却の果てに

この手が紡ぐもの



毎日部活帰りに見上げる空も、暑さうだる青空から冷たい風が運動で帯びた熱を冷ます夕暮れのそれに変わっていた。
一日一日気付かない速度で変化していく空は一年と言うくくりの中で4つの季節を大まかに繰り返して。
そこに同じ空は二つと、無かった。


関わる全てを大事にしたいと思う心はかつて全てを抱えるには小さ過ぎる手を理解し残すモノを選んでそれ以外を切り離す事を決断した。なんて大層な事を言ってはみても、結局は自分を守るための子供じみた意地が何処かにあった気もするし、拒絶も懇願も受け止められない癖に押し返せない自分の心の弱さからの逃げである事も何処かで理解している。

ケド不思議と後悔は少なくて、元々切り替えも割り切りも出来る側だったからそんなに気に留める事もなく日々日常を送っていた。

そんな事を何度か繰り返して、今の自分があって。掌に在るモノは相変わらず少ないケド、相変わらず要領悪いながらも大事にしたいと思っているんだ。自分を伝えるのは苦手だから、伝わらない事には嘆きはしないし寧ろ仕方無いと思うくらいで、そんな自分だからこそ伝わる伝わらないは別としてそんな俺を知っても今も残っている縁がとても尊い存在だと感謝してる。それはもう、愛とか友とかじゃなく、絆だと。重いとか言われたら?その時は落ち込もうかな(笑)

けれど切り離した縁の中に、一つだけ忘れられないモノがある。彼との別れにした事は自分が一番したくなかった事だった。
だけど彼奴はきっと笑って許すだろうから。そして俺はそういう言葉を残せる事を知っているから。だから俺は一切何もしない事を選んだ。勝手な自分で終わらせる為に。その思考こそが自己満足の勝手な理想論でしかないと知り得ながら。

背中合わせの恋、なんてフレーズがぴったりだったと思う。確かに俺は、最愛ではなかったけど、彼に特別な感情を抱いていたし、応えてくれた彼が愛おしかった。彼に言った自然体の言葉に偽りはないし、短いながらも過ごした日々は温かいものだった。

伝えられない感謝と、懺悔を此処に。
お前が望む全てに幸あれ、と。

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