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多重風雅。( special THX!)
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449 :
越前リョーマ
2010/08/28 15:10
>> 365×(10+α)の階段、
>> 紅い絨毯、
四方が硝子に覆われた小さなSunRoom.
昔から何か有れば此処へ来て厚手のクッションを抱きかかえてソラを見上げる。
片手で前髪を上げて蒼い空を、絵の具を溶いたみたいな青を、仰ぐ。目に染みる陽の光。眩し過ぎて小さく膝を抱える。綺麗なモノが怖くなる。硝子越しのキラキラした輝きがこンな時は決まって居心地が悪い。
御機嫌なブルーが壮大な奥行きを生む。何処迄も続く生のパノラマ。悠々と行き交う厚みの有るこってりとした雲の群れ。風の流れは酷くゆったりで、中々表情を変えない。絶対的な存在感と眩しさを俺に見せ付けて居るかの様で苛々する。
不機嫌なブルーが折り畳ンだ膝を濡らす。胸の裏側の瞳が濡れる。無意識下で撹拌する感情。手に、負えない。
広くて悠然とした空。
透明な立方体。
ちっぽけな、俺。
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例えば。此のラケットを握り締めて来た期間。其れを本気で誰かの為に振るいたい、と本気で思ったのなら、技術は無論、培って来た其の長い期間をも其の人にプレゼントする事なのだと思った。血の滲む様な努力だったり泣いたり叫ンだりして昇った己の階段に、真新しい絨毯を敷いて其の人を此方に招く様な。這い蹲って反吐を吐きながら昇って来た階段は、恐らくは血に濡れて居る。其れを綺麗な絨毯を敷いて、人一人が歩けるだけの幅を拵えて、其処に其の人を丁重に招く。辛辣等味わった事の無い様な笑みを手向けて。疲れさえ知らないとでも云いたげな笑顔を、其処を昇るイトシい相手にふわり、向けて。
「 御手を、ドウゾ、」
絨毯の裏側は、例え血痕塗れだったとしても其れさえ悟らせない様に穏やかに、優雅に。
優雅さの裏側は、何時だって壮絶だ。
だからこそ、俺は其れを棄てられない。諦め、られない。
アンタに贈ったのは多分然う云う気持ち、全部。
- -
伝わらなくて、――良いよ。其れは屹度俺の自己満足なンだ。
今此処で俺がアンタに敷くのは真っ赤な絨毯、では無くて何も無い唯の真っ黒い狭い空間一つ、だけど。其処がアンタの色で色付くのを愉しみにしてる。
受け取って呉れて、有難う。
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なンて、似非度MAXながらにlove letterを装ってみた、客人招き体勢な頁。
passは以前に伝えたモノと同じ。アンタが憶えてる、なら。
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