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Cherish
┗12
12 :
南健太郎
2009/04/15 07:59
清々しくて気持ちの良い朝。
そして、春の嵐を見送る毎に新緑の季節が近付く。
目に痛い程の若葉に、彼の人と出逢った頃を思い出す。
*…
あれは何年前だったか…
口惜しくて歯痒くて溢れる涙を抑え切れない時があった。
数日来、感情は激しく揺れていて何が切っ掛けかも忘れたけど滂沱と涙を流した。
それでも、嗚咽を人に覚られちゃいけないと、トイレの個室に隠ったのを憶えている。
この時『嗚呼、俺はこの人の事が本当に好きなんだ』と自分の涙に諭された。
涙の理由なんかもう忘れたのに、涙を流す程の恋を自覚したのは彼が初めてだった。
結局この恋は俺自らピリオドを打ち、その後の恋も概ね涙と無縁では無く辛く口惜しく感情に苛まれた。
いつだって「これが最後」だと思っている。
もう涙とは無縁で在りたい。
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