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Cherish
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35 :
南健太郎
2009/11/13 21:36
『朝の光は、硬いね。』
そう行って君は笑った。
陽の光が差し込んで、机と椅子の影がすらりと長く延びて居る。
窓から入る光は、正しく長方形。
スチール製の脚の影が、プラスチックの硬質なタイル床を斜めに切り裂いて居る。
光が一つ一つの微細な粒子に分解されて、其の粒子がひと粒ひと粒素肌に当たって来る。
左側から朝の光が頬に当たる。
君の頬の稜線を、薄く光のバリアが覆い、硬さを柔らかさに変えて縁取って居た。
学校の朝の喧騒の中、静かな美しい一瞬。
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